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DLC日記
2012.1.13

小さな一歩、でも大きな一歩
今回の改正によって、今年の6月1日から動物取扱業者に対する規制が、少し厳しくなります。

夜間に子犬・子猫を展示販売する業者や、子犬・子猫の流通に大きく係わっているにも係わらず、これまで動物取扱業者として規制の外にいた競りあっせん業者に対して、これまでも何度となく問題提起されてきました。今年は5年に一度の動物愛護法改正の年です。動物に係わる仕事をする者に対してのみならず、日本国民全体に対しても、日本の動物愛護が先進国に追い付いていけるかどうかが試される年でもあると考えています。


昨年の震災以降、多くの動物たちが辛い時期を過ごし、数えきれない程の命が失われてきました。その背景には、日本人の動物に対する意識、動物愛護に対する考え方が、欧米先進国に比べ大きく立ち遅れている現実があったと強く感じています。

靴や洋服の様に、お店に行けばいつでも子犬・子猫(命)が手に入ること、その不自然さに多くの人が気付き始めている(と信じています)今こそが、日本の動物愛護を大きく転換し、動物先進国のレベルに少しでも近づけるチャンスだと感じます。

昨年の夏、これらの動物取扱業者に関する1回目のパブリックコメントが募集され、COCO'S SWEETSのホームページでも皆様のご協力をお願いしました。昨年11月8日〜12月7日の間に募集された2回目のパブリックコメントでは、合計32,974件(個人33,009団体8)という結果となりました。
今回の改訂は、これらパブリックコメントの力が大きかったものと感じています。法律の改正を待たずしてこのような結果が得られたことは、喜ぶべきことだ思います。
以下、改正内容の概要について、簡単にお知らせ致します。
(1)犬・猫の夜間展示規制について
 1.販売業者、展示業者、貸出業者が犬・猫の展示を行う場合は、午前8時〜午後8時の間に行うこと。
 2.夜間に営業する場合、犬・猫の休息を妨げないよう飼養施設を他の場所と区分するなど、飼養施設内に顧客・見学者等が立ち入らないようにすること。
 4.長時間連続して犬・猫の展示を行う場合は、その途中に休息時間(展示しない時間)を設けること。
 5.動物取扱業者の登録時・更新時の申請事項に「営業時間」を追加すること。

(2)動物取扱業者の追加について
   動物の売買のあっせんを会場を設けて競りの方法により行う事業者(競りあっせん業者)に係る遵守基準を定める。
1.競りの実施に当たり、当該競りに付される動物を一時的に保管する場合、当該動物が健康であることを目視又は相手方からの聴取により確認すること、また確認できるまでの間、顧客の動物を別々に保管するよう努めること。
2.実施した競りにおいて売買が行われる際、販売業者により施行規則に定められた「販売に係る説明(生年月日、病歴等)」が行われていることを確認すること。
3.実施した競りにおいて売買された動物について、施行規則に定められた「販売時の説明に係る文書の写し」を販売業者から受け取り、これを5年間保存すること。
4.競りあっせん業者は、実施する競りに参加する事業者が動物の取引に関する法令に違反していないこと等を聴取し、違反が確認された場合、競りに参加させないこと。
5.動物取扱業の登録に当たり、配置が必要である動物を取り扱う職員の実務経験として所要の実務経験を定める。

今回の改正により、6月1日からペットショップにおける夜間の 子犬・子猫の販売が禁止となります。小さな一歩ではありますが、少なくとも子犬・子猫の安眠が確保できたことは、大きな成果です。その成長速から、子犬の時期の1日は人の場合の1週間に相当します。成長期の幼齢動物にとって睡眠が重要であることは、動物取扱業者なら熟知している筈ですから、動物を本当に愛する人なら、間違いなくこの結果を喜んでくれることでしょう。

そして、競りあっせん業者に対する規制は、ペットショップなどで販売されたペットが購入後間もなく発病して亡くなるなど、本来きちんと管理されていれば未然に防ぐことができた事を、あるべき形に近づけ予防するための第一歩です。最低限為されるべき事が、これまで為されてこなかった、その事実を、飼い主になる人は知る術もなかったのです。そのために、どれだけ多くの命が失われ、悲しい思いをしなければならない飼い主が生まれたことでしょう。

今回の改正は、日本の動物愛護が抱える問題全体から見れば、本当に小さな一歩にすぎません。でも、着実に前に進むために、私たちはこれからも声を上げ、意思表示をし、大切な家族を守っていかなければならないと感じます。
今年もみんなで一緒にがんばりましょう!






- - - by Atsuko Takahashi